私はLightroomやPhotoshopでのRAW現像やFinal Cut Proでの動画編集などを日常的に行なっているのですが、編集項目が多かったり、細かい微調整など作業時間を要することが多いです。
flick!2022年1月号をふと読んでいたら、そんな作業時間を短縮できそうなツールを発見しました。
その名も「Loupedeck CT」というデバイスです。
Adobeのクリエイター向けソフトなどで、調整項目をあらかじめ割り当てることで、作業効率がぐーんと向上する製品となっています。
Loupedeck社というスウェーデンの企業が開発しているデバイスです。
海外のレビューなどは比較的よく見ますが、国内での知名度は高くないようです。
作業効率アップを期待し購入してみましたので、早速レビューを行っていきます。
Loupedeck CTの概要
まずはパッケージから見ていきましょう。
段ボールの外箱を開けると、おしゃれなパッケージが入っています。
早速、箱の中身を出していくとこんな感じです。
製品本体、USB-C to Cケーブル、USB-A変換アダプタ、マニュアルが同梱されています。
ネットの製品レビューなんかを見ると、以前はUSB-C to Aケーブルが同梱されていたようですが、世の中的にUSB-Cが主流となりつつあるのか、C to Cケーブルが入っていました。
ケーブル片側はL字型となっており、取り回しもしやすそうです。
製品本体はマットな質感で一目惚れしてしまうようなカッコよさです。
本体は薄く作られており、重量も365gと軽いです。
本体上部にはタッチパネル式の液晶画面とダイヤル、下部には物理キーと大型のホイールが配置されています。
物理キーはバックライト付きとなっています。
これら全てにおいて専用ソフトウェアを使って機能を割り当てることができ、自分仕様にカスタマイズすることができます。
上部中央にはタッチパネル式の液晶画面。
画面をタッチすると振動するので、しっかりタッチされていることを確認することできます。
またスワイプにも対応しています。
上部左右のダイヤルは適度なクリック感があります。またダイヤルは押し込むことができ、スイッチとしての役割もあります。
下部中央の大型ホイールはクリック感はなくスムーズに回転します。
ホイール中央は液晶となっており、こちらもタッチパネル式となっています。
各ダイヤル、ボタンへの機能の割り当て、カスタマイズは専用のソフトウェアで設定していきます。
設定画面では対応ソフトウェアをプルダウンで選択することで、ソフトウェアごとに設定することができます。
各ボタンに割り当てたいコマンドをドラッグ&ドロップで追加できるので直感的にカスタマイズすることができます。
カスタマイズ項目がかなり多いので、突き詰めてカスタマイズしようとするとかなり時間を要します。
私は主要な機能だけとりあえず割り当て、今後使っていくなかで気になったところを随時追加していこうと思っています。
もちろん初期設定ですでに機能の割り当てがされているので、特に設定をしなくても使い始めることは可能です。
良い点
- カスタマイズの自由度がかなり高い
各ソフトウェアごとにあらかじめ決められたコマンドを割り当てたり、ショートカットキーなども自由に登録することができます。
- マウスよりも編集時の微修正が容易
Lightroomで各パラメータを微調整したいときに重宝します。
マウスでステータスバーをスライドさせる場合、行きすぎてしまったりすることが多いですが、本機ではダイヤルを回すだけなので簡単かつダイヤルもクリック感があり微調整が容易です。
- ソフトウェアを切り替えると、ソフトウェア毎に設定した内容に自動で切り替わる
ソフトウェアを切り替えると、本機の設定も自動で切り替わりますのでかなり楽です。
ソフトウェアを切り替えると本体上部の液晶も切り替わり、自動で切り替わったことがわかります。
切り替えのスピードも早く、スムーズにソフトウェア間の移動を行うことができます。
- 対応ソフトウェアが多い
Adobeの代表的なソフトウェア(Premiere Pro、Lightroom、Photoshop、Illustrator、After Effects)はもちろんのこと、Final Cut Pro、Capture Oneなど主要な編集ソフトには対応しています。
悪い点
- とにかく価格が高い
価格は税込69,980円とかなり高額です。
私はヨドバシカメラで購入しましたが、10%のポイント還元も加味しても・・・ といったところです。
価格見合うメリットについては各々の作業量などによって変わってくるかなと思います。
- 起動にやや時間がかかる
PCが立ち上がっても本機の電源が入るまで少し時間がかかります。
まだ使い始めて数日といったところなので、これから使い込み慣れていけばかなり作業効率がアップするのではないかなと感じています。
設定も道半ばといったところなのでこれから使っていく中で自分の最適なカスタマイズを探っていきたいと思っています。
日常的に編集をよく行うクリエイターの方々は特に重宝するツールではないかと思います。