Shanling M3XとFinal B2を購入し、本格的なポータブルオーディオ環境でリスニング

私の外出時の音楽視聴はiPhone + AirPods Pro(第二世代)、Xperia + WF1000-XM4で、スマホ + Bluetoothイヤホンの利便性を重視した組み合わせで視聴を行っています。

ワイヤレスイヤホンも日々進化しており、これらのイヤホンも十分にいい音で聞くことができ、特に不満点はありません。

最近、さらに音質にこだわりたいと感じるようになり、有線イヤホンの購入を決断。プレーヤーについてもスマホではなく、有線イヤホンの能力を引き出すため、再生専用機であるDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を購入しました。

まだまだポータブルオーディオ初心者ということもあり、ハイエンドには手が出せず、エントリーラインの機器を購入しましたので、ご紹介したいと思います。これからポータブルオーディオライフを始められる方の参考になればと思います。

今回購入をしたもの

価格帯としてはエントリーラインのDAP、イヤホンを購入しました。

DAPについてはShanling M3X、イヤホンはFinal B2を購入し、バランスケーブルにリケーブルしています。リケーブルについてはNobunaga Labの瑞鳳というモデルとなります。

DAPとイヤホンともに価格としては3万円台とオーディオの世界ではエントリーラインとなります。これまでのスマホ + ワイヤレスイヤホンに比べ、音質がかなり向上しましたので、各製品についてご説明していきます。

 
 

Shanling M3X

DAPについてはShanlingという中国メーカーの低価格モデルM3Xを選択しました。価格の割に機能性に優れ、音質もいいので、入り口としては最適なモデルだと思います。4.2インチ720Pのディスプレイで視認性も良く、スマホ感覚で操作できるので非常に使いやすいです。

Shanling M3X

サイズも非常にコンパクトで携帯性に優れています。iPhone SEと比較しても一回り小さいサイズ感です。ただし厚さはありますが、個人的には持ちやすい厚みだと感じています。

左:Shanling M3X  右:iPhone SE

主な機能

  • 音源再生は最大384kHz、32bitまでのPCM、最大11.2MHzのDSD再生に対応

ハイレゾ音源の主流であるPCM音源に加えて、DSD音源にも対応しています。DSDはアナログのような音の滑らかさがあり、PCMに比べより繊細な音になります。

  • Bluetooth接続も各種コーデックに対応

対応コーデックはapt-x、apt-x HD、LDAC、AAC、SBCと様々なコーデックに対応しています。ハイレゾ対応のLDACに対応しているので、LDAC対応のイヤホン、ヘッドホンを使用すれば、ワイヤレスでも高音質で音楽を楽しむことができます。

  • 3.5mmアンバランス接続の他、4.4mmバランス接続端子も搭載

スマホなどに搭載されている通常のイヤホンジャックは3.5mm端子のアンバランス方式となりますが、左右の音声信号を別々に流すことができるバランス接続にも対応しています。バランス接続のタイプには2.5mmと4.4mmの2種類ありますが、本機は4.4mmに対応しています。私も4.4mmのバランスケーブルにリケーブルして使っています。

  • DACモードにより、USB-DACとしても機能

USB接続時のモードを切り替えることができます。PCから音源の転送を行う際はDISKモード、USB-DACとして使用したい場合はDACモードを選択します。据え置き型のDACを持っていない方でも、PC音源を手軽に高音質で聞くことができます。

  • Android OSなのでSpotifyなどのサブスクも利用できる

搭載OSはAndroidなので、WiFi環境下であれば、GoogleアプリストアからSpotifyなどのサブスクアプリをインストールすることができ、ストリーミング再生をすることが可能です。もちろんあらかじめ音楽をダウンロードしておけば、オフライン環境でも音楽を視聴することができます。

これらの機能が搭載され、定価は42,900円とDAPの中では非常に手の届きやすい価格となっています。中古市場も豊富で、状態のいいものも多数出回っていますので、少しでも価格を抑えたい方は中古もアリだと思います。そんな私も狙っていたブラックは新品在庫がなく、eイヤホンにて中古品を購入しました。

Final B2

FinalのBシリーズには、今回ご紹介するB2の他、B1とB3がありますが、このB2はシリーズの中では一番低価格のモデルになります。

形状はゴツゴツしており特徴的ですが、その見た目に反してフィット感は非常にいいです。肝心な音質についても申し分なく、特に高音の解像感が高く、女性ボーカルなど綺麗に音を鳴らしてくれる印象です。
色もガンメタリックで非常にカッコいいです。

形状はかなり特徴的

付属のケーブルは一般的な3.5mmアンバランスケーブルですが、リケーブル対応なので、更に高音質で音楽を楽しみたい方は、バランスケーブルに交換をすると良いと思います。ケーブルについてはMMCX形状となっており、簡単に交換することができます。私はNobunaga Labの瑞鳳4.4mm5極バランス/MMCXにリケーブルしています。ケーブルも柔らかく取り回しやすく、タッチノイズも少ないので愛用しています。

まとめ

これまではスマホとBluetoothイヤホン、サブスクのストリーミング再生で満足していましたが、DAPと有線イヤホン、ハイレゾ音源という世界に足を踏み入れてみると、これまでと劇的な違いがありました。音の傾向などは個人の好みもありますので、一度試聴をしてみて自分に合うものを探していただくのがいいと思いますが、今回ご紹介したDAP、イヤホンについてもご参考にしていただければと思います。